映えるウェビナー演出のための照明活用方法

  • 基礎知識

最近はオンラインセミナーなどのウェビナーが各所で頻繁に実施されるようになりました。そのウェビナーの質を上げるには、照明が重要になるのをご存知でしょうか。特に登壇者の印象を良くするために欠かせません。

今回は、ウェビナーを印象良く演出するための照明活用方法をご紹介します。照明の光源の種類から、ウェビナーの照明を選ぶときの注意点まで、ご紹介します。


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ウェビナーで照明が重要な理由

ウェビナーでは照明が重要です。その主な理由として、次のことが挙げられます。

画質が下がるのを防止できる

照明を用いると、動画の画質が良くなります。その理由は、カメラの機能に関係しています。カメラは、被写体に対する光の量が少なければ、ISO感度を高くする必要があります。ISO感度とはカメラが光をとらえる能力を表す値を指します。
しかしISO感度を高くするとノイズが入りやすくなり画質が下がります。

そこで、照明を被写体に当てることによって光の量を多くすると、カメラのISO感度を低くできるので、画質が下がりません。照明を用いない場合と比べて画質を高めることができるでしょう。

登壇者の印象アップに貢献する

ウェビナー登壇者に照明を当てることで、明るい印象を出すことができます。ただし、印象をよくするには、全体的に当てることがポイントです。もし、登壇者の顔のみにスポットライトを当ててしまうと、顔に陰影ができてしまい、意味深な印象を与えてしまいます。

一方、画面全体を明るくするように照明を当てることで見やすく、フラットな画面となります。ウェビナーなどのビジネス領域で映像を配信する場合には、こちらのほうが印象が高まるでしょう。

また、ウェビナー会場が十分に明るい場合でも、登壇者にスポットライトを当てることで、より良い印象を与えることができます。

これらのことから、ウェビナーでは照明を使うことで、より綺麗な映像を配信することができると考えられます。

照明の光源の種類

照明に使用される光源の種類を見ていきましょう。光源には、次の3種類がよく使用されます。

・白熱球
白熱球は、一般的に古くから使われてきた電球です。電球の内部にある「フィラメント」と呼ばれる、電流を流すと熱電子を放出する細い線に電流を流して発光させます。
メリットは価格が安いことですが、寿命が短いというデメリットもあります。また色味がオレンジ色なので、やわらかく暖かい印象を出したい場合には向いています。

・蛍光灯
蛍光灯は、現在、多くの家庭や施設で使用されている種類です。白熱球と比較して寿命が長く、価格もそれほど高くないため、利用しやすさがあります。
照明色にバリエーションがあるため、適した色味を選択できます。
ただし、映像を撮影すると画面がチカチカと点滅するフリッカー現象が起きるので、カメラの設定を調整してできるだけ軽減させることが重要です。

LEDライト

LEDとは、Light Emitting Diodeの略で、発光ダイオードと呼ばれます。電気を流すと発光する半導体の一種です。寿命が長い点や電気代が安い点、色味の調節がしやすい点、画像がチカチカしにくい点などのメリットが多くあります。一方で価格の面では白熱球や蛍光灯に比べるとかなり高額です。

ウェビナーの照明を選ぶときの注意点

続いてはウェビナーの照明を選ぶときの注意点をご紹介します。

色湿度と明るさに気をつける

照明を選ぶ際には、色湿度と明るさを考慮しましょう。それぞれ解説します。

・色温度とは
色温度とは、光源の色味のことで、「K(ケルビン)」という単位で表示されます。
先にご紹介した白熱球は約3000Kで、暖色系の色味であり、「電球色」といわれます。太陽光同等とされる約5000Kは「昼白色」と呼ばれ、白く明るい色味です。「昼光色」と呼ばれる約6500Kのものは寒色系の青っぽい色味をしています。
ウェビナーで出したい印象によって色温度を選びましょう。

・明るさとは
照明の明るさを指す単位は複数ありますが、よく使われるのが「ルーメン(lm)」や「ルクス(lx)」です。
ルーメンは、照明器具そのものの明るさ、ルクスは照らされた面の明るさを指します。どちらも数値が高いほうが明るくなります。
ウェビナーでは、明るいほうが良いですが、照明と被写体の距離によっても必要な明るさは異なるので、その都度、最適な明るさを選びましょう。

照明をサポートする周辺グッズも合わせて選ぶ

照明を用いるには、次の周辺グッズも合わせてそろえると便利です。

・ライトのスタンド
照明を固定するためのスタンドです。高い位置から照らしたり、角度を調節したりすることが可能です。照明を使用するには必須のグッズといえるでしょう。

・レフ板
光を反射させる板です。照明を直接、被写体に当てると、光が強すぎて白飛びすることがあります。ウェビナー配信に際して、白飛びすると見にくくなってしまうため、避けたいものです。そこで、レフ板に一度照明を当てて反射させ、その反射させた光を被写体に当てます。これにより、やわらかい光を当てることができるので、自然な印象を演出できます。

照明は複数を使って照明効果を出そう

照明は、複数設置することで、より効果的にウェビナー映像を配信できます。複数設置する照明には、それぞれ役割があります。主な3つの照明の役割を確認しておきましょう。

メインライト

メインライトは、文字通りメインとなる照明です。基本的に、被写体よりも高い位置に設置し、太陽光のような自然な光を当てます。当てる範囲は、目的や演出したいシーンによって異なります。例えば、司会者が一人で話すウェビナーのオープニングシーンでは、画面全体が明るくなるような演出が必要であるため、高い位置から全体を照らすようにします。

フィルインライト

フィルインライトは、メインライトに対して補助の役割を担う照明です。メインライトだけでは十分に明るくできない部分があれば、そこを照らすことで明るさを補います。
例えば、影が気になる場所に対してフィルインライトを当てて影を薄めます。また司会者が一人で話す際に、メインライトだけでは少し暗く感じる場合には、司会者に対して、さらにスポットライトを当てて明るくするという使い方もあります。

アクセントライト

アクセントライトは、被写体を際立たせるために使用する照明です。例えば物体を部分的に際立たせてシャープな印象に見せたいという場合に使用できます。特に際立たせる必要のない、通常のウェビナーでは、使用すると逆に不自然になってしまいますので、あくまでアクセントを付けたいときに特別に使うようにしましょう。

まとめ

ウェビナーで使用する照明についてご紹介しました。登壇者の印象をよくするために、ウェビナーの会場に合った照明を選ぶことは重要です。

リコーは、ウェビナーに関する、当日の照明の設置を含めた会場設営やオペレーションのお手伝いが可能です。

またリコーでは、初心者でも気軽にウェビナー配信ができるウェビナー配信機材のオールインワンパッケージ「Quick Live」もご提供しております。

LED照明はもちろん、カメラ、マイク、USBキャプチャーを同梱しているため、オプション機器を選択するわずらわしさがありません。キャスター付きのワゴンに収納されているので、オフィスの様々な場所へ楽に移動が可能です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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コラム執筆者リコージャパンMICE編集部

オンラインイベントの記事を制作している編集部です。
不定期で基礎知識や成功のコツなどオンラインイベントに関する情報を発信していきます。

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